数年前まで、演劇の宣伝は「ペイドメディア」と呼ばれるメディアの中でも、チラシなどの「紙媒体」が主流でした。しかし、最近はX(旧Twitter)やInstagram、またWebサイトで演劇やミュージカルの広告を見る機会が増えてきました。
一方で、まだまだチラシなどの紙媒体に多くの広告予算を割いている劇団が多いかと思います。
SNS広告やWeb広告は効果が分からないので、なかなか始めにくいですよね。。。
そこで、今回の記事では、チケカレのエンタメ系アカウントで広告を1か月回してみた結果から、SNS広告やWeb広告がどのくらい効果的なのかを検証したいと思います。
ぜひ、劇団集客の参考にしてみてください。
7,000円で4万5千人に広告が表示される
チケカレのXアカウントで、Twitter広告を1ヶ月間運用してみました。結果としては、
- 費用:7,000円
- インプレッション(表示回数):44,853回
- クリック:1,042回(CTR 2.32%)
でした。7,000円で、約4万5千人の目に触れたことになります。興味を持ってサイトまでたどり着いた方も1千人以上いました。
「公演情報を見てもらう」という観点では、チラシ折り込みの10倍以上の効果も
ちなみに、演劇の宣伝として主流である”折込チラシ”ですが、仮に4万5千人にチラシを見てもらうには、まずチラシをするために約6万円(カラー両面)かかり、さらに折込みのために劇団員を派遣したりと手間がかかるため、人件費を加えたら10万円くらいにはなるでしょうか。
7,000円でTwitter広告を回したら表示回数が4万5千回。単純に「人に見てもらう」という観点ではSNS広告の方が1/10の費用で済むことが分かりました。
この数字は、同じ広告を1か月流し続けた結果ですので、日々ターゲットやクリエイティブが合っているのかをCTRやCPAを確認して調整すれば、もっと効果的に情報を演劇好きに届けることができます。
Web広告では、特定のキーワードを呟いている人、特定の劇団や役者をフォローしている人など、細かくターゲットを区切れる
Web広告はターゲットが非常に細かく設定できます。年齢や性別、現在地(住所や仕事場)といった基本的な情報はもちろん、
・特定のワードをつぶやいた人
・特定のアカウントをフォローしている人
・一度劇団のHPに訪れた人
など、親和性の高い劇団や作品について語っている方や、そのアカウントをフォローしている方に情報を届けることが可能です。
Web広告なら情報を得てから、チケットの予約までがスムーズ
チラシを見てチケットを予約するには、一度スマホなどで検索する必要があります。
一方で、SNSなどのWeb上で宣伝すれば、スマホ上でそのままチケット購入まで繋げられるため、ユーザビリティという観点でもWeb広告の方がメリットが多いことはお分かりかと思います。
また、SNS広告やGoogle広告など、Web広告では、どのような人がクリックしたのか、その年代や性別なども分かります。チラシのように、手に渡ったは良いものの、どのような人が興味を持っているまでは分からない。ということがないです。
それに、広告毎にどれだけクリックされたかなども分かるため、どのビジュアルや言葉が響くのかといった点も把握できます。
「SNS広告を越える効果を生み出す」広告掲載先
SNSでは興味を持ちそうな層をターゲティングした広告を打つことができますが、そういった人たちも最初から「購買意欲を持って眺める」わけではないので、なかなか集客が難しいです。初見の劇団ならなおさら手が出しにくいのが実情です。
iPhone&Androidアプリ「チケットカレンダー」は、ストレートプレイからミュージカル、バレエなどあらゆる舞台のチケット発売情報を掲載しています。「購買意欲を持つ」人だけが、この媒体を見ています。
・アプリユーザー数10万人
・Xフォロワー数1.4万
逆に、すでに「観劇したい欲」が高まっている層にリーチできる媒体があれば、そこに広告を打つといった方法が最も効果的だと言えます。
そこに、広告を掲載するというのは大きな集客手段の一つになるかと思います。
広告掲載について受け付けていますので、一度ぜひご相談ください。
ユーザーは1日5時間スマホを見ている。その時間やデータを有効活用するのがデジタル広告
ここからは、デジタル広告の特徴や効果について簡単に説明したいと思います。
①ユーザーが1日で使う半分以上の時間にリーチできる
特に今はユーザーの1日のスマホ利用時間が約5時間もあり、WebやSNSを通して宣伝できるチャンスも広がっています。
スクリーンタイムに表示される「1日あたり~時間」という表示が集計され、「スマートフォン平均利用時間」について調査が行われた。その結果、10代は「4時間58分」、20代は「5時間25分」、30代以上は「5時間22分」と、1日あたりの平均利用時間が最も長いのは20代となった。
第1位は10代が「YouTube」で47.6%、20代は「Safari」で61.5%、30代以上は20代に10ポイント以上の差を付けて「Safari」で74.3%となった。
5時間というのはあらためて考えると高い数字で、人の睡眠時間が約7〜8時間。仕事に使う時間が8〜10時間、睡眠・仕事で少なくとも15〜18時間は使っており、残された時間が6時間〜9時間。
この残された6時間〜9時間のうち半分以上の時間をスマホに使っているということです。
つまり、今日では、テレビでも本でも新聞でもなく、SNSやWebに、もっと具体的にいえばYouTubeとWeb、Instagram、Xに人が集まっており、そこに効率的に情報を届けられるのがデジタル広告です。
②興味を持ってくれた方に、定期的に情報発信できる
デジタル広告では、「●●のキーワードを検索したことがある」「この人のフォロワー」「学歴」といった詳細なキーワードで届けるターゲットを絞れるというのは先ほどお伝えしましたが、
さらに、デジタル広告ではご存知のようにリターゲティングといった「1度広告に反応した人を覚えておいて、その人に都度情報を届ける」ことも可能です。
③興味を持った方のプールができるため、通常のSNS運用にも好影響
そして、SNS広告、特にX広告で話題を作れたり、興味を持ってもらえるとフォロワー、つまり情報が欲しい人のプールが溜まっていくため、通常のX運用に対しても相乗効果が働きます。
さて、今回は簡単ではありますが、演劇の宣伝・集客をWebやSNS広告で行った際の効果と検証についてお伝えしました。
ちなみに、チケットカレンダーでは、劇団と観客を結ぶために、下記のサービスを提供しております。
①チケカレアプリや公式Xを活用した広告宣伝
②Web広告やSNS広告の配信設定・運用
③Googleアナリティクスの設定など、デジタル活用をした集客の基盤づくり・運用(公演毎にマーケティングのお手伝いをします)
もし、劇団の制作担当などの方で、
「デジタル広告を始めてみたい」
「もっと効率的かつ費用対効果の良い宣伝活動を試してみたい」
という方がいましたら、ぜひお声かけください!劇団に合わせた、最適なマーケティング方法をご提案します。
※金額については、団体様の条件などもお聞きして、負担のない最適な運用を目指しています。
また、作品の内容や公演への想いについてチケカレ公式サイトや公式Xにて発信するインタビュー記事も制作しております。
(インタビューに関しては無償で実施しております)
どれかお手伝いできることがあればぜひお声かけください。